任意売却の一番の恩恵を受けるのは、ご相談者様本人です。
なぜかというと、一般の不動産取引に近い形で行われるため、価格面においても競売の様に低い価格で取引されることはありません。
その他にも、プライバシーの確保や引越し時期を加味した引き渡し時期の設定など、ご相談者様の以降に沿った形で進めることができます。

任意売却もデメリットはありますが、それはメリットとデメリットをしっかりと理解することで、任意売却を成功させることができます。

メリット1.市場価格に近い金額で売却が可能です

まず最初のメリットはこれです。はっきり言います。任意売却は競売に比べて高額で売却することができます。
なぜかというと通常の不動産取引と同じ方法をとるため、市場価格に近い金額で売却できます。その結果、残債務が減り、新生活の再建の支援となります。
ここで重要なのは、通常の不動産取引の売買実績がしっかりしている業者を選ぶことが大切であることはいうまでもありません。

競売の場合だと、買主にとって不確実な要素が多く、購入するリスクが伴う為、市場価格の5~7割程の金額での売却となります。
その他に任意売却より諸経費も多くかかるため、残債務も多く残ってしまいます。

メリット2.引っ越しの費用を確保することができます

任意売却は債権者様との話し合いによる余剰金によって、手元に引越し資金を確保することが可能です。
引越し費用には実際の引越し料金以外にも敷金や仲介手数料のような初期費用も必要となるため、まとまったお金が必要です。これを捻出する上でも任意売却は有効です。<br />
各ケースや金融機関によって違いがありますが、経験豊富な業者の場合はこの辺を考慮し交渉を進めてくれます。

競売の場合だと、引越し費用は一切出ません。競売での落札されましたら、強制退去を命じられる場合もあります。
こういう部分でも新たなスタートを切る上では任意売却は有効な選択だと言えます。

メリット3.ご家族のプライバシーが守られます

メリット1でも書きましたが任意売却は一般の不動産売買と同じ販売活動を行い不動産を売却します。
そのため住宅ローンを滞納していたことが近隣に知られることはありません。
またすでに競売が開始されたとしても、関係機関と任意売却の合意が取れれば競売を取り下げることもできます。その際は、競売情報も削除されるので情報が折れることはありません。

これが競売の場合は、物件情報は裁判所のホームページ等で開示されます。結果、友人や職場の方々、近隣の方々に知られてしまう可能性が高まります。
また競売物件を落札するのはほとんどが不動産業者です。その業者が配慮なく住宅の近隣に聞き込み調査をするといったこともあり、そこから情報が知られる可能性もあります。
まずは住宅ローンの滞納があり、気になる場合は専門業者に相談しましょう。

メリット4.同じ物件にそのまま居住できる可能性も

任意売却では、引越しをせずに住み続けることが可能な場合もございます。これは身内の方の協力を得たり、投資家に自宅を買い取ってもらい、家賃を支払い賃貸として住み続けるという方法です。これを「リースバック」等といいます。
また生活が人道に戻ってきたら、買い戻すということも可能になります。

競売の場合は、次の住む場所が決まっている等は関係なく、落札されてしまうと立ち退くか強制退去となってしまいます。

メリット5.引っ越しの時期が考慮されます

任意売却は、引渡しの時期も売主・買主の話し合いにより調整する為、転居先が決まり、引越しが完了後に物件の引渡しとなることがほとんどです。
当然ですが、競売ではご相談者様の石は反映されません。

競売の場合は、ご相談者様の意志も引越しの時期も全く考慮されません。競売落札者が入金した日から所有権は移ります。
そのタイミングで全て自費で追い出されるように退去することになります。

メリット6.ご相談者様にとって無理のない返済計画を

任意売却は、売却後に残った住宅ローンについては、ご相談者様と相談の上で債権者と協議した上で返済計画を立てていきます。
収入・支出を考慮して、日常生活に支障の無い返済計画を立て、新たな生活を再建して頂けます。

競売の場合だと、残債は一括請求される危険性があります。そのため多くの方は自己破産されることが多いようです。
しかし自己破産してしまうと連帯保証人へ返済の責任が移ります。結果連帯保証人に迷惑はかけられないため、自己破産できない方々も多くいらっしゃるようにです。